こんにちは。
MR心理カウンセリング研究所、心理カウンセラーの松田です。
「あ、大丈夫ですよ。私がやっておきますね」
笑顔でそう答えた直後、一人になった瞬間にドッと疲労感に襲われる。
「本当は手一杯なのに、また断れなかった…」と、帰り道で自分を責めて落ち込んでしまう。
当研究所のオンラインカウンセリングにも、そんな切実な悩みを抱えた方がとても多くいらっしゃいます。
相手の顔色を伺って、いつも自分を後回しにしてしまう。
「私が我慢すれば丸く収まるから」と自己犠牲を続けてしまう。
でも、どうか自分を責めないでくださいね。
あなたがいつも断れないのは、「優しすぎるから」でも「意志が弱いから」でもありません。
実はこれ、頼みごとをされた瞬間に、あなたの脳が「野生時代からの強烈な勘違い」を起こしている状態なんです。
「断る=命の危機」という脳のバグ
人間関係において「NO」を伝えるのは、誰だって勇気がいるものです。
しかし、断ることに異常な恐怖を感じてしまう時、脳の奥底にある「扁桃体(へんとうたい)」という不安感知アラームがパニックを起こしています。
人間の脳は、大昔の狩猟時代の仕組みを今も引き継いでいます。
大昔、集団(群れ)から嫌われて仲間外れにされることは、そのまま「死」を意味していました。
そのため人から何かをお願いされた時、あなたの脳は「ここで断って相手の機嫌を損ねたら、群れから追放されて生きていけない!」と、命の危機レベルの緊急事態として誤作動を起こしてしまうんです。
すると、冷静な思考よりも先に「とにかく相手に従って生き延びろ!」という生存本能が働き、気づけば反射的に「いいですよ」と口が動いてしまっているのですね。
相手にハックされた脳を取り戻す「物理的な間(ま)」
この「反射的なYES」を防ぐためには、相手の空気に飲み込まれそうになっている脳の回路を、物理的に「自分」へと引き戻す必要があります。
そこでおすすめしたいのが、即答を避けて「物理的な間(ま)を作る」という小さなアクションです。
声をかけられて心がザワッとしたら、すぐに返事をするのではなく、あえて視線を相手から外し、手元のペンを置き直してみてください。
あるいはお茶を一口飲んだり、ゆっくりと息を吐き出してみるのも良いと思います。
相手の目線という「強烈な刺激」から一瞬だけ自分を切り離し、自分の体の動きに意識を向ける。
このたった数秒の「間」が、パニックを起こした脳をクールダウンさせ、「今は無理だな」という本当の自分の意志を取り戻す強力なスイッチになります。
「自分を大切にする生き方」へシフトするために
今回ご紹介したのは、日常の中で脳の過剰なアラームを和らげるための第一歩です。
ただ、何十年も続けてきた「自己犠牲の反射ループ」を、自分ひとりの力で完全に断ち切るのは、本当にエネルギーがいることですよね。
「どうしても恐怖感が勝ってしまって、頭が真っ白になる」
「断ったあとの罪悪感で、夜も眠れなくなってしまう」
そんなふうに毎日が苦しい時は、一人で抱え込んで限界を迎える前に、ぜひMR心理カウンセリング研究所を頼ってくださいね。
当研究所では、最新の脳科学と心理療法を掛け合わせたアプローチで、長年の「脳の癖」を根本から優しく解きほぐしていきます。
他人の機嫌ではなく、あなたの心を中心に置いた「本当に心地よい人生」を、一緒に見つけていきましょう。